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「一年くらいして、思い出したときにでも訊きますよ。俺も別に焦ってはいないから、逆に有紗のタイミングでも」
「……うう、廉さんのことやっぱり大好きです」
「それは知っています」
照れ隠しかさらりと流して「これで、不安や疑問は解決しましたか?」と、神長が訊いてきた。
「はい、もう大丈夫です」
応えると、彼の目が変わる。もしかしてこれからさっきの続きをしよう、ということだろうか。
「え、そっちは待ってくれないんですか?」
いれるだけがセックスではないと、これまであらゆる方法で教わってきたが、さすがに実家は落ち着かない。
「待つつもりでしたけど気が変わりました。いやですか?」
「……そうだ、廉さん、わたし声とかちゃんと我慢できる自信がないので、いつもと逆にしませんか?」
「逆というと?」
「えーと、今日は廉さんだけに気持ちよくなってもらう、というのはどうでしょう?」
「有紗はときどきとんでもないことを言うけれど、それは要するに」
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