【act8】 道のつづき

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「一年くらいして、思い出したときにでも訊きますよ。俺も別に焦ってはいないから、逆に有紗のタイミングでも」 「……うう、廉さんのことやっぱり大好きです」 「それは知っています」  照れ隠しかさらりと流して「これで、不安や疑問は解決しましたか?」と、神長が訊いてきた。  「はい、もう大丈夫です」  応えると、彼の目が変わる。もしかしてこれからさっきの続きをしよう、ということだろうか。 「え、そっちは待ってくれないんですか?」  いれるだけがセックスではないと、これまであらゆる方法で教わってきたが、さすがに実家は落ち着かない。 「待つつもりでしたけど気が変わりました。いやですか?」 「……そうだ、廉さん、わたし声とかちゃんと我慢できる自信がないので、いつもと逆にしませんか?」 「逆というと?」 「えーと、今日は廉さんだけに気持ちよくなってもらう、というのはどうでしょう?」 「有紗はときどきとんでもないことを言うけれど、それは要するに」
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