2人の過去(1)

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2人の過去(1)

 ここは何処、辺りをキョロキョロする木村。  ここは、使われていない教室。  真一の教室から見える、B棟校舎の4階にある1番右の教室。  真一がランチタイムに使う教室。  2年間ここで、誰とも合っていない。  使われていない教室なのに、掃除が行き届いていて、暖房も入っている。  真一は、瞬間移動の能力者。  瞬間移動で、自分の机の上に置いていた弁当箱を取りに行き。ついでに、木村の弁当箱を取りに行って戻って来た。  この時、余りの速さに誰も信吾には気づかない。  あっという間の出来事。  ついでのついでに、自販機で暖かいお茶も買っていた。  真一は木村に弁当箱とお茶を渡すと。  教室の窓際に机と椅子を2つ用意。  外の景色を見ながら、いただきますと言い。お弁当を食べ始めた真一。  それをぽかんと見ている木村。  男子生徒がうらやむ光景。  こんな美人をほっといて、美味しそうにお弁当を食べている。 「木村さん、お弁当食べないの!? 作ってくれた人に失礼だよ」 「……そうだね……。あっ! ありがとう。お茶とお弁当」 「そんなの気にしなくていいよ、ついでだし」  木村もお弁当を食べ始め。ふと、隣のお弁当を見た。     
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