2人の過去(2)

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2人の過去(2)

 真一と木村は、お弁当を食べながら幼稚園の頃の話しをしている。  この2人、一緒の幼稚園に通っていた。  特別に仲が良かった訳では無い。友達でもなかった。しかし、この2人が友達になる大きな出来事が起きた。  真一が5歳になり、その1週間後だった。  父親が交通事故で亡くなり、不運にも真一を迎えに行く途中の出来事だった。  この時、真一は自分のせいだと思い。幼稚園に行きたくない。  そんな時、母親はこのままではダメだと思い。無理やり、幼稚園に連れて行き。皮肉にもその時、「親子の思い出」という題材で、皆絵を描いていた。  その時だった。  教室で、園児たちが騒いでいる。  木村の書いた絵に、父親がいないこと、1人の園児がからかい始め。いつの間にか喧嘩になり。先生が止めに入ろうとした時だった。  真一が駆け寄り。  木村とその園児に割って入り。 「おとうさんがいなからって、いじめるな……!」、その声が教室に響き渡り。  真一はその園児を睨みつけた。 「おとさんがいないって!? おとさんがいないからって、なぜいじめる……!? このこをいじめるなら、ぼくがゆるさない!」、目を真っ赤にし。涙を流し。その園児を睨み続け。     
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