(四)

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「ありがとう。泣いたら、すっきりした。もう、大丈夫! 明日から、バリバリ頑張る。分かってんの、不調の原因は。 スタミナ、スタミナ不足よ。 『テクニック云々の前に、やるべきことをキチンとやれ!』 先生の言うとおりなのよね。焦りすぎたかも、私」 「あたしも頑張るから、そっちも頑張んな。 ナニをって、ナニ言ってんのよ。kazukoさんよ、kazukoさん。 進展してるの、少しは。デート、したの?」 「うるせえなあ。いいんだよ、俺のことは。デートだあ?  当ったり前よ。俺を、誰だと思ってんだよ」 「あいつ、まるで余裕がないぞ。あれじゃあ、その内潰れちまう。ナニ考えてんだよ、みんな」 「地区大会でのことが、相当ショックだったみたいだな。 いくら中学で鳴らしたからって、いきなり高校で活躍できるわけないサ。」 「だけどさ、kita高の akemiって娘、凄かったぜ。同い年齢なんだろ?」 「akemiと一緒にするのは可哀相だぜ。あっちは、正真正銘の天才だかんナ。という、話だもんナ」
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