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過去の出来事を、美しい想い出としてなんか残したくない。
センチメンタリズムに浸りたくない。
冷たい男かも、俺って。
他人の心の中に、過去の自分があるなんて我慢できない。
アパートを引っ越そう。1Rから抜け出そう。
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花開く幻の都 その影をふるえる水面に映す
ギターの爪弾きとゴンドラの哀しい叫び声は 水面を刺す
落日がガナル=グランデに洸々と映え そしていよいよ朝が!
吹きすさぶアルプスの峰に 二つの黒いしみ 雲の上に点々と
朝に輝く雲海の光は アルピニストの背に 強い光を落とす
天に突き上げられた二本の旗 その日 太陽は三つとなった
時の流れは今 川となりました
銀の皿は流れるのです その上に空を乗せたまま
その夜 空は消えました
その朝には 太陽が消えました
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