(二)

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なーに、それってえ。 詩、のつもり? なになに、 踊れなくてもいい? 二人だけでいたい? 生命ちの息吹を感じて キャハハハ、くすぐったい! 突然の嬌声。 ほんと、ビックリした。背中越しに覗き込んで、大笑いして。 汗の匂いが、俺の鼻をついた。女の汗なんて初めての経験だ。 何て言うか、悪くはない匂いだった。 どう表現したらいいんだろう?  少し柑橘系の匂いがあるような。 なんだってんだ、こいつ! 失礼な奴だ! 思わずノートを閉じた。 そしてそいつの顔を見ると、見ると、見ると、うーむ、可愛いぜ!  こういうのを、屈託のない笑顔、って言うのかな? 少し丸めの団子っ鼻が、チャームポイントだな。 けっこう好きだぜ、こういう顔は。 ねえねえ、ナニしてるの? 誰か、待ってるの? なんて、名前? あたしemiko、よろしくね。 これが、あいつとの腐れ縁の始まりだった。
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