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なーに、それってえ。
詩、のつもり?
なになに、
踊れなくてもいい? 二人だけでいたい?
生命ちの息吹を感じて
キャハハハ、くすぐったい!
突然の嬌声。
ほんと、ビックリした。背中越しに覗き込んで、大笑いして。
汗の匂いが、俺の鼻をついた。女の汗なんて初めての経験だ。
何て言うか、悪くはない匂いだった。
どう表現したらいいんだろう?
少し柑橘系の匂いがあるような。
なんだってんだ、こいつ! 失礼な奴だ! 思わずノートを閉じた。
そしてそいつの顔を見ると、見ると、見ると、うーむ、可愛いぜ!
こういうのを、屈託のない笑顔、って言うのかな?
少し丸めの団子っ鼻が、チャームポイントだな。
けっこう好きだぜ、こういう顔は。
ねえねえ、ナニしてるの?
誰か、待ってるの?
なんて、名前?
あたしemiko、よろしくね。
これが、あいつとの腐れ縁の始まりだった。
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