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「キミ……疲れない?そんな事したら」
眠ってる様な少年に酷く上から目線なアクセントで話かけてみる
「ん。ちょっと疲れた。じゃ降りよ」
半目の少年はどうやったのか全く分かんないぐらいにすごい降り方でホワイトボードから降りた。恐らく空中で一回転はしたと思う
「あ、ご紹介遅れました。僕は……少年?
って奴なのかな?だから少年でいいや」
「いや……どうみても少年だよ。何かおかしいぞキミ」
しまった!と、言うべき顔で少年は口を抑えた。やはり変だ。何か変だ
「つーかキミ親は?何処から来たの?」
「それはね」
今度は右手の人差し指を恐らく柔らかな唇に当て、溌剌と笑う。なるほどナイショと言う訳だ
「あなたこそ何してたの?だーれも居なくなった教室で一人」
「あっ……それは」
僕も同じ様にナイショとやるつもりだったが、数歩進んだ少年は右手を両手で掴んで、
半ば強制的に降ろさせた
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