食えると言えば食えるけどさぁ

食べるの大好き！！

Ａ「ねぇねぇ知ってる？ダイオウグソクムシって食べられるんだよ！」

Ｂ「当たり前だろ、全人類の常識じゃねぇか」

Ａ「メンダコは？」

Ｂ「クソ不味い」

Ａ「でも食べられると言えば食べられるよねぇ」

Ｂ「俺は食わねぇけどな」

Ａ「じゃあさぁ、戦時中とか空腹に耐えかねて革靴食べてたって言うけど、どう？」

Ｂ「どう？って、何がだよ」

Ａ「だから、食べられるかどうか」

Ｂ「まぁ……本革だったら食えんじゃねぇのか？ってかお前が今食ってんのも似たようなもんじゃねぇか」

Ａ「えぇー？っていうかこれなぁに？すごく硬いけど」

Ｂ「キャッチャーミットだろ、憧れの山下先輩の」

Ａ「あはは、そうだったね！てへっ、勝手に持って来ちゃったっ」

Ｂ「……つーか野球とかよく知らねぇんだけど……キャッチャーミットってちゃんと全部革でできてんのか？」

Ａ「さぁ……とりあえずとにかく臭いよ」

Ｂ「そんなもん食うんじゃねぇ」

Ａ「えぇー？でも臭くても美味しいものなんていっぱいあるじゃない？塩辛とかコノワタとかカラスミとかクサヤとか」

Ｂ「歳いくつだよお前は、そんな濃いぃ酒のアテばっかり……。っつーかじゃあ美味いのか？キャッチャーミットは」

Ａ「超マズいよぉ、えへへ」

Ｂ「……悪い、俺塾あるから先帰るわ」

Ａ「あ、私も調理師学校の面接あるんだった」

Ｂ「いやいやいや、そんな資格なんか取って、お前は人類に一体何を食わせる気なんだよ」

Ａ「うーん…………海ぶどうとか？」

Ｂ「普通！！調理しない！！一安心！！」

Ａ「オリジナルのタレにはすごい凝ってみようと思ってるんだ」

Ｂ「余計な頑張り出すんじゃねぇ！！」