1章 転生

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「ヤバイ今の声で逃げちゃってないかな」 「大丈夫っぽいね」 まぁ目標まであと8キロはあるけど もうこれは鑑定じゃなくてサーチスキルと言った方がいんじゃないかな。 「よしやるか」 僕は今日になるまでコツコツと作り続けていた木の槍やその先に研いだ石をつけた槍を持って走り出した。 「よしやるか」 おっと同じ事を言ってしまった。いやそんなことはいい。今は肉だアレがあれば僕の食欲は満たされもう1ヶ月は頑張れる。それ程に僕の舌は飢えているのだ。 それに、今は約1ヶ月の間に鍛えた狩の腕がある。動かないものになら百発百中だ。 そう自分を奮い立たせて僕はおもいっきり槍を投げた。いかんせん僕の投げた槍は鹿を掠めた。あと残っている槍は二本。 この槍は神魔樹の長い枝などで作ったので、とても硬くたくさん作れなかったのだ。しかし、とても軽くとても投げやすい。長さは120センチほどだが重さは片方だけの靴ぐらいだ。びっくりするほど軽い。 鹿は逃げ出したが僕はそれを必死に追いかける 「まずい、このままじゃ逃げられる!」 鹿が逃げ出してから数秒でそう思った。 僕は槍を投げた。適当ではない 百発百中というのは走っていても同じだ。
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