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その店も、すでに半分シャッターが閉まっていたが、お目当ての薬局屋だった。
看板には漢方薬と書いてある。
思ったよりも、こぢんまりとした店だった。
私は、シャッターが開いている方のドアをそっと開けた。
店内には、誰もいないようだった。
「すみませーん」
声をかけたが、誰も出てこない。
私はもう一度、「すみませーん。漢方薬が欲しいのですが」
そう声をかけながら、私はレジの方へ歩み寄った。
レジの奥にはガラスを通して部屋があり、大きな棚のようなものが見えた。
入り口には「調合室」と書かれていた。
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