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ビーフシチュー
15歳年上のあの人には旦那と子供がいる。
それでもこの想いは止まらない。
彼女と一緒にいたい。
結婚して幸せな家庭を作りたい。
そうだ!
料理が上手くなれば振り向いてもらえるかもしれない!
僕は手間暇かけたこだわりのビーフシチューを作って彼女に振る舞った。
「私の家族は?」
「僕が新しい家族になるよ。さぁ、食べて」
促すと、彼女はシチューを口にした。
「……それで? 私の家族はどこ?」
「貴女の中にいるよ」
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