将来…

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B「そうさ。人間ってのは、弱いんだよ。目の前のことですら、解決できないようなちっぽけな存在。それが誰かに押し出されてしまう。今の、お前と同じだ。だけどな、それじゃあ何の解決にもなってない。それはわかるよな?」 A「う、うん」 B「俺だって、お前に言えないことだってたくさんある。だから、誰だって悩みはあるんだ」 A「それって、幼馴染にでも?」 B「う、うるさいな。ほっとけよ!」 A「はいはい。わかったわよ。でも、良かった」 B「何がだよ?」 A「誰にでも悩みはある。私ね、思ったんだ。今考えても仕方がない。誰かに促されるままに住んでいてもつまらないし、きっと後悔しちゃう」 B「だろうな」 A「だからね、わかったんだよ。自分がやりたいことを見つける大切さが」 B「それがまだ見つかっていなくても、いつかは見つかる。それが見つかったその日に言えばいいからな」 A「そうだよね。おんなじように悩んでいても、いつかはきっと見つかる。ゲームと同じなんだよ。攻略の糸口は最後には自分で見つけなくちゃいけないってね」 B「ああ。だから、いつになったっていいんだ。他人のことに流されちゃいけない。結局は自分のことだから、自分が全て。最後には誰もが自分に従うしかないんだからな」 A「あーあ。なんかスッキリしたかも?」 B「そうか?」 A「そうだよ。あーあ、考えたらお腹すいてきちゃった!」 B「はっ?!」     
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