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「カネゴン、小雪からもプレゼントあるの。本当はカネゴンにチョコと作ろうと思ったけど。チョコでなくてもいいよね。こっちのがレアだし。あのね、これ光輝酒なの。これを呑むとね、すごっく長生きできるんだよ」
賢人がはっとアタシを見た。
「病気にもならないんだ。あ、でもね、ちょっと欠点があってね。これ呑むと、人間とはちがったモノになっちゃうけど、でもいいよね」
アタシは胸に隠していた小瓶を差し出した。
「実は今日の夜はこれを採りにママと、遠出をしていたんだ。カネゴンに内緒だから、と慌てて嘘ついちゃった」
アタシは嬉しくってたまらなくって賢人の顔を見る。
賢人はじっとアタシの目をみつめていた。
きっとキスをしようとしているんだ。そうだよね?
雪はいっそういきおいを増そうとしている。
おわり
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