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それは急襲だった。 だが、先生は笑ったまま、全てを葬り去った。 僕も手伝ったが、殆どは先生が片付けてしまった様だ
B(先生)「ちょっと強かったねー。ごめんね、急に呼び出して」
A(教え子)「構いませんよ。それより先生、そのホットドック何処から持ってきたのですか」
B「これね。奪った。 奴らの誰かがポケットに入れてたから」
A「奪ったって………大丈夫ですか?毒とか入ってたら」
B「毒?苦いから入ってたみたい」
A「入ってた!? て言うか先生、ホントに毒耐性強いですね…………」
B「これ以外じゃ役に立たない無駄な能力よ
」
気が付けば、雪が降っていた。 雪の冷たさは苦手だ。好きな人の辛そうな顔が見れてしまうから。 そう……先生は雪の冷たさの中に居ると辛そうな顔になる。隠しても隠しきれない顔だ。どうしょも無い
A「弔い……のつもりですかね。 先生、無理なさらずに建物か何かに入りませんか」
先生は俯いたまま、歩みを止めた
A「先生………」
久しぶりに見た、先生の涙だ。 恨んでも雪は止まないと解りつつ、僕は恨むように空を見た。 真っ白。ただ真っ白だった
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