人生を振り返れば...
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人生を振り返れば...
初江は毎日真っ白な景色を眺めている。 来る日も来る日も毎日同じような時が流れていた。 初江を包む穏やかな空間には時折、外から慌ただしい足音が聞こえてくる。 決まった時間に、代わる代わる人がやってきては初江の様子を気にかけていた。 腕にはチューブが刺さり、身体を動かすこともままならない。 そう、末期のガンに侵されていた。
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