(六)

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日本の鎖国的歴史に対し アメリカは独立を勝ち取った歴史がある。 アメリカは血と汗の代償の現在であり、 日本はなるべくしてなった現在だ。 アメリカは「フロンティアスピリット」であり、 日本は「大和魂」である。 そしてそれは 「為さねば成らぬ」より発生した 「お国の為」ということになる。 今、 “為せば成る”とばかりに、寵児たちが 闊歩しているように見える。 雑誌で読んだ。 若かりし頃の石原慎太郎氏が、二、三人の大学生から 「ファシスト!」と、罵倒されたという。 すぐさま慎太郎氏は、 その大学生とマルクス・レーニン主義について、 ディベートに入ったとのこと。 大学生は、マルクス・レーニンを賛美し続けたけれども 氏は、大学生の無知さに唖然とした、と。 そして氏の問いかけに対し 「姓はマルクス、名はレーニン」 同一人物だと、弁じたらしい。 そして、マルクスの祖国をロシアだと、誇らしげに答えたとか。 情けない、情けないぃぃ! マルクス=ドイツ レーニン=ロシア だろうに。 でも、こんなディベートって 現代の社会では、無用ですか?
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