レイプマン登場

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フフフ、おまえがトイレで席を外した時にね、 特殊な睡眠薬を日本酒の中に入れたのさ、 男の名前は黒田明、30歳、切れ長の目をしたハンサムな男だった。背丈は180センチもある長身で、茶系のスーツに身を包み、ホスト倶楽部に勤務しているかのような、派手な男だった。  こんなことをして、どうするつもりよ!    警察に電話するわよ! 分厚く敷かれた新聞紙の上で、下着姿の田中理沙は興奮気味で吠えまくった。それはかなり昔に流行っていたスピッツを彷彿させるようだった。弱いくせにワンワン吠える、生意気な子型犬のことである。 フフフフ、警察だって?お前のスマートフォンは、 寝ているうちに電池切れにしておいたよ、充電器と電池も没収したし、すぐに警察には連絡なんて出来ねえのさ、 田中理沙の持っている充電器は、今の時代にしては珍しくAC100ボルトに接続するだけではなくて、単3電池3本でも充電が可能なタイプだった。 黒田明と田中理沙が、出会い系サイトで出会ったのは3ヶ月前だった。田中理沙は沢山メール交換をして仲良しになれたと思ったのに、黒田明からすれば中々会えないからストレスが溜まっていた。
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