スルメの話
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母はある日突然、逃げるように家を出た。 原因は父にあった。酒を飲むと人が変わり、毎晩、母に暴力をふるった。 僕は驚かなかったし、悲しくもなかった。いつかこんな日が来るだろうと、心のどこかで準備ができていたのだろう。あんな毎日じゃ逃げ出さない方がおかしい。母が家に存在しなければ、父が怒鳴ることもない。なによりも毎晩の悪夢から解放される喜びの方が大きかったのだ。
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