ホオムルウム

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「ちょっとー!ミズキもショウタも走るの早すぎー!」 「アズが遅いんだってーあ、ほら見て!うちら一緒のクラスだよ!」 「あー!ホントだ!ショウタも!…って、あれ?」 「…ん?どうかした?」 「いや…なんか。このクラスの分け方。おかしくない…?」 「何がだよー俺にはフツーに見えるぜ。」 「…や、フツウ、さ。こういうのって、名前順とかなんじゃないのかなって。…しかもなんでうちのクラスだけ女子が五人なの?」 「…確かに。ほかのクラスはたくさんいるのに。しかも、私の名前、アイハラミズキだよ!?ずっと今まで前のほうだったのに…『17番』」 「えーっと。私は、『30番』」 「…」 「…え?なんで?アズ、イイジマアズサだから、私と近いはず…だよね…」 「ショウタは?」 「…俺は『1番』」 「…やっぱりおかしいよーだってショウタは、ヨコヤマショウタで、しょ?」 「…」 「成績順じゃね」 「…え?や、いや、ないない!だって、ショウタバカじゃん!」 「っ…!バ!?おまえなー!」 「え。ちょっとまって。」 「なんだよーまた何かあんの。」 「や。私たち三組じゃん?一組にソノカワ カケル君いる。あとー」 「あと?」 「ソネダ ユウト君。」 「え、ソネダってやつ、俺知ってる。あの有名な研究者の息子らしいぜー」     
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