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「泣ーくなって。」
そういい、クロキくんは、私の涙を拭ってくれた。
「フーン…先生はなんだか、つまんなくなってきたので、一旦キョウシツからでまあす。ただし、君たちは、でることができましぇーん。…しいて言うなら、その、窓から…ですかね?出れるとしたらっ…ククク…まあ、頑張って生き残ってくださいねえええええ」
バタン
「「なんだよあれ…」」「「お母さんに会いたい…」」
「…みんな…」
プルルルル
「あ、私の携帯…ルイトから…!」
ピッ
「…もしもし!ルイト!どうし…」
「おねちゃ…たすけっ…ままがおかし…」
「え?なに、おかし?ルイト?ルイト!」
ツーツーツー…
「ルイト…」
「おい。なにかあったのか?」
「…ルイトが…ルイト…が…!」
「おい!なにしてんだ!」
「ルイトが…私の弟が…危険なの!はなして!ここから出ないと…!」
「…!おいっ!まじでやめろ…!おいっ」
バシッ
私はクロキ君に平手打ちをされて、はっと我に返った。
「バカか!ここは、五階だぞ?死ぬ気かお前。」
「あ…私…………」
クロキ君は、私の肩をつかんだ。
「………………アズサ。落ち着くんだ。何があったのか、俺に話してみろ。」
「………弟から、」
「………うん。」
「電話があって。」
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