空の飛び方

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ドラゴンは広い森でずっと1匹で暮らしていました。その大きな体を怖がって、どの動物も近寄ってこなかったのです。 誰とも話さず、ずっと1匹。それがドラゴンにとっての当たり前でした。 ドラゴンは気付いた時には、もう空を飛べませんでした。憧れの空を見上げて、ドラゴンは毎日毎日羽ばたいていました。 何日も何年も何十年も羽ばたきました。周りにはドラゴンをバカにする動物達ばかり。やっぱりドラゴンは1匹でした。 でも今はー。
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