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2匹が練習を始めてからしばらく経ったある日、小鳥はドラゴンにこんなことを言い出しました。
「そろそろここから飛んでみる?」
そう言って小鳥は崖の向こうを見ました。ドラゴンもそれにつられます。
「とぶって、崖の向こうに?」
「そう、最初にキミがしようとしたみたいに。」
ドラゴンにそう言いながらも、小鳥の表情はどこか晴れません。心配したドラゴンは小鳥にフフゥと語りかけます。
「ほんとはあんまりやりたくないんだ。飛べなかったら崖の下に落ちてキミがケガするかもしれないだろ?ボクはそれが心配で…。」
「それなら心配ない。ぼくは体が丈夫なんだ。このくらいから落ちたって問題ないよ。」
ドラゴンは自慢のウロコをシッポでバシバシと叩きます。小鳥はまだ不安そうでしたが、ドラゴンの自信を信じることにしたようです。
「分かった。じゃあ、やってみよう!」
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