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続・おにーさんと資料室*
エリオットさんの形の良い唇を自身の赤い舌が舐め上げる。その赤から目を逸らすことができない。むしろ吸い込まれるように顔が近づいていく。キスできそうな近さまできて、二人の間にエリオットさんの手のひらが差し込まれた。
「気が変わった、味見はやめる」
少しだけ顔を押されてので、大人しく体を引くと阻んでいた手もどく。開けた視界の先には、溢れ返る色気を垂れ流しにして、悪そうに笑うエリオットさんがいた。
「ギャップ萌えやばいわ…お前、逸材過ぎ」
褒められているのだろうか?ふわふわしている頭ではよく理解できない。首を傾げるのみで答えた僕に、エリオットさんはクスクス笑いながら僕のベルトに手をかける。金属同士が当たる高い音が耳につく。ぼんやり眺めていれば簡単に外されてしまい、ズボンを下ろされた。
そのまま立ちように指示されて、素直にそれに従う。僕と合わせるように、エリオットさんも座高を上げるよう座り直したので、まるで自分の物を相手の顔へ押し付けているような体勢になってしまい、恥ずかしい。とても見ていられなくて、唇を噛み締めて目を逸らした。
「へー…体の割にはデカめじゃん?」
「ひゃう?!」
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