小説とカプチーノ

3/3
前へ
/4ページ
次へ
それからと言うもの、カフェイン摂取は出来る限り二杯以内に留めている。  しかし口はすぐに寂しくなってしまうものだ。まして、長時間に渡って小説を書いていると、溜まってくるストレスをカフェインで吐き出したくなってしまう。  そこで私は考えた。本来であれば、小説のアイデアを生み出す為のパワーを全て使って考えた。  そうだ、カプチーノにしよう。  同じカフェイン摂取でも、口当たりをまろやかにすれば問題ないのではないかと閃いたのだ。しかもカプチーノ。なんか、オシャレではないか。  さっそく私はこの実験を行う為に、ファミレスへと駆け込んだ。意気揚々とスマホを広げて執筆作業を進める中、隣には新たな相棒カプチーノ。 その口どけの柔らかに、思わず一人でほくそ笑む。そして、隣の人から疑われる。  それがつい五時間前の話し。そして今、私はすでに四杯目のカプチーノを口にして気づいたことがある。  想像を絶するほどお腹が痛い。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加