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全ての筋肉が硬直してその機能を失っていた。 身体じゅうから粘っこい汗をかき、ハンドルを両手で掴んだままただ男を見ていた。 男が俺の車のすぐ前に立った。 すると男はぷいと振り返り、自分のバンへと戻って行った。 そして何事もなかったかのように車に乗り込むと、そのまま車を走らせた。
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