第一章  昔

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凪君は彼女をあんまり作らないらしい。 それじゃあ凪君のファンの女の子たちになにかされそうだななんて思う子もいるかも知れない。 でも、そんな心配いらないくらい凪君は私には構わないから。 最初寂しくってサラちゃんに相談したら 「きっと、香苗に構うとファンの女の子たちに香苗が嫌がらせ受けることを見越して話しかけないんだと思うよ?」 って言ってくれたの。 私おバカだからその言葉を真に受けちゃって、 気分が上がったの。 それで 凪君への好きがましたの。 おバカだな~私。 「香苗~」 サラちゃんが私を呼んだ。 「な~に~?」 「次の時間移動教室だから行こ!」 春子ちゃんが説明をする。 「うん!」
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