第五章 時の流れ

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翌日。 「マミー」 「どうしたの?」 「おしょと!!!」 「そうね、せっかくのいい天気だから、お散歩しに行きましょうか。」 近くに公園もあるし。 「マミーマミー」 私を呼びながら凱が指さすのは、公園だった。 繋いでいた手を離して凱が公園へと走っていった。 「凱!!!転ばないでね!!!」 私の忠告は意味がなくなった。 公園のベンチの近くで転んでしまったのだ。 「ぅ……うえぇん!うえぇん!」 「凱!!!」 私が凱のもとへ駆け寄ると、ベンチに座っていた男性が転んでいた凱を抱っこして、 「大丈夫かぁ?こりゃ派手に転んだな坊主。 男の子はこんなことで泣いちゃダメだぞ」 「うえぇん……」 「わかったか?」 「うん」 「よしいい子だ」 凱を泣き止ませてくれた
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