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「麗奈にはこれが似合う。」
そういって俊がわたしたのはブルーを基調とした背中が大胆に出ているものだった。
「私にこんなに大人っぽいのは似合うかしら?」
「当たり前だろ?
お前に似合わないものはない。」
「………わかったわ。」
俊はきっと私の背中を見た人たちに嫉妬するだろう。
どうして嫉妬するのにこういうのを着せたがるのだろうか?
不思議で堪らないわ。
俊はその嫉妬を私の体にぶつけてくるんですもの。
「でも俊?
パーティーの当日までキスマークはつけないでね?」
「なんだと?」
「でないと背中にキスマークつけるでしょう?俊は」
「……………つけない。」
「………。」
これは絶対につける。
「とにかくダメよ。」
「麗奈……。
わかった。そのかわりいつもよりも激しくするからな。眠れると思うなよ。」
そういって俊は不敵に笑った。
とてつもなく嫌な予感がするわ。
その予感が的中し、パーティーまでの間の俊との行為がとても激しいものだったことは言うまでもない。
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