第四章  再来

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俊side 電話がかかってきた。 なんの電話かなんてわかっている。 「俊か?」 「……あぁ。」 「麗奈ちゃんは見つかったのか?」 「いや。見つかってねー。」 「そうか。でも、残念だが時間切れだ。 日本に帰ってこい。」 わかっていた。 わかっていたんだ。 この知らない広い土地で。 しかも自分の勢力は聞かないところで。 無謀なコトなんてわかっていた。 あって麗奈が許してくれるとも思っていなかった。 でも、それでも麗奈に男が出来るのは心の底から嫌なんだ。 いつから俺はこんなに情けない男になったんだ? いなくなってから気づく大切さなんて意味ねーわだよ。 「クソッ。」 自分への怒りがわいてくる。 フランスに勢力が無いのなら作れば良い。 そうするしかないだろう。 俺は日本へ帰る。 でも、絶対に探し出して見せるぞ。麗奈。
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