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伯爵は手も使わず眠りにつく少女のシーツを剥ぎとる。少女の眠りは果てしない程に深く、冷たい空気に肌が晒されても起きる気配がない。伯爵は少女に捕縛の呪文をかけていた。
「……たまらない」
目を閉じて味わうように深く呼吸する。シーツを剥いでからは尚更、甘い血の香りが漂う。
「乙女に成り立ての少女…か……」
穢れを知らぬまま手に入れれば甘い血を永遠に味わうことができる。伯爵は身体を覆っていた黒いマントを外すと、それは部屋の中を泳ぐように空間を漂っていた。
芳醇で甘いワインのような血の香りを、伯爵は目を閉じて何度も堪能する。そしてギシッとベッドに身を落とし、少女のネグリジェの裾を託し上げた。
華奢な素足をゆっくり広げると、その奥から真っ赤なワインを溢したように赤い染みが広がっている。
「もったいない──こんなに溢してしまって」
気が昂り声が掠れる。そう口にすると、伯爵は撫でるように少女の下着にそっと長い指を這わせた。その下着は音もなくハラリと裂けて、真っ赤に蕩けた秘部を露にする。
伯爵はその瞬間、熱いため息を零した──
「……綺麗だ……美し過ぎる程に目を惹く…香りを嗅ぐだけで力がみなぎるっ──」
呟くと、赤いワインのような血を滴らせるその部分に伯爵はゆっくりと顔を埋めた。
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