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「俺は自分で選んだ道は自分で責任もって行動しろと言っている。だからこの家のルールに従えないならどうぞ今すぐ出ていきなさい。」
「待って!黙ってキャバクラで働いてることは謝るけど!私は!!」
最後まで言わせてもらえることなく父は言った。
「水城さん。どうぞ引っ越しの準備を。ではおやすみ。」
父はそう言い残し寝室に鍵をした。
「私はお金が返したかっただけ。。。」
そう言っても返事はなかった。
私は部屋に戻り、大声で泣いた。
「そうか。出ていかなきゃいけないんだ。。これも自分のやってきた罰か。。」
自分に言い聞かせ、朝まで物件を探した。
しかし。いったい誰があの名刺を父に渡したのか。。。
大体父は店に来るわけがないし、とゆう固定観念が間違ってるのか。
なにを考えても答えはでなかった。
とにかく、出て行けと言われた以上新しい家を探さないといけない。
でもなかなか整理がつかない。いつかはバレていたのかもしれないがどうにも予想だにしていない時期に知られてしまった。
色んな憶測を考えた。
キャストに知り合いがいるとか、店に飲みに来ていたとか、誰かが報告したとか。
どれも本来のお堅い父からは想像ができないもので
何をしているかまるで監視されているかのような気分に苛まれた。
そんな気分の晴れない朝に今日も出勤だなんて・・・今日は1日寝ていたいぐらいの勢いだ。
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