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渚かえで
「 この業界は時たまにキャストさん同士でプライベートも遊びに行く程仲のいい事もあるが
基本的には個人事業主。
まさに女の世界だ。
表には当然みせないが、お店の中には猫が何匹もいる。そんな感じ。
「あいつヘルプ着かせないでっていったじゃん!!」
「あの子と席着くの盛り下がるからやだ」
本来はぶつかって当然なんだと思う。自分のお金に直結してるんだから。
私は幸い追われてることはなかったが、中にはココだけの子もいるわけだし。
必死にもなるよ。うん。
「初めまして!かえでって呼んでください!」
私がそんなことを考えているとき、聞いたことのある声の主が目の前にいた。
「やっぱりね~!大丈夫ですよ!秘密にしときます当然!」
こないだの綺麗な女性だ。
私はこないだ話掛けられた時よりも増して頭が真っ白になった。
「終わった。新しい昼職探さなきゃ。。」
そんなことばかり考えていたが、彼女はとても私を潰しに来たとは思えなかった。
場馴れをしていて、経験者のようにお客さんに向かっていた。
「なんでここにいるんですか?」
私は営業後決死の思いで聞いた。
「ん~。ここ、時給高いじゃないですか。私はここに移ってきたんですよ。」
「へえ・・・。」
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