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「こないだのも実は面接に行った程度だったのでむしろ私も本当に越田さん働いてるんだって思いました!」
「そうだったんですね。。お昼はどこの部署に?」
「あー!昼間は社食で働いてますよ!バイトです!」
「あーそれで知らなかったんだ。。」
私は少しだけ力が抜けた。
社内でバレることはなさそうだ。
「渚って呼んでください!本名なので!今日はありがとうございました!」
「ん?あぁ・・お疲れさま!」
裏表のなさそうな眩しい笑顔だった。
私は安堵と同時になんでか親近感が湧いた。
1人じゃない気分に少し嬉しかったのかもしれない。
聞くところによると柚菜と大して年齢が変わらないとゆう。
「若いのになんでそんなにがんばるの?」
ある時私は聞いてみた。
「ん~。聞いちゃいます?」
「あ、嫌だったら全然!」
「いえ!大丈夫ですよ!あのですね。。まぁあれです。子供が。」
私は突っ込んではいけないところに首を出してしまったと思った。
「子供がいるんですけど、旦那に夜逃げされて向こうの家族ごと連絡取れなくなちゃったんです。笑」
「そうだったんだ。。」
渚と元旦那は破局後に妊娠が発覚した。
当時渚が「子供が発覚しました。流産する予定です。」と送ったら
「産んで欲しい!より戻したいんだ。」と送られてきたらしい。
未練があった渚は出産後に結婚をした。
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