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光と影
渚の話を聞いてから、私は自分がいかに楽をしているか
自分より下の子があんなに頑張ってるんだとゆう衝撃が
毎日頭をよぎるようになった。
私のことは両親も柚菜もすこし呆れているだろう。
今更取り返すことはできないのかもしれないが
渚の話を聞けば、そんなのどうだっていいと思える。
はずだった。
とある日のことだ。私はいつものように深夜に帰宅すると
父が私を待っていた。
「お前、今なんの仕事してんだ?」
父はこちらを見ることもなく冷たく言う。
「昼間はOLで夜は居酒屋だけど?」
「夜の居酒屋ってどこでやってんだ?」
私は女だ。嫌な予感がしてやまなかった。
「繁華街のほうだよ?なんで?」
「キャバクラなんかで働いてないよな?」
私は確信した。父はなにか知っている。
「働いてないけど前に体入ならしたことはある。」
「この名刺、お前だな?その時の名刺にしてはよくできてるな。」
なぜ父がこの名刺を持ってるのかは今は考えようもないが
それは間違いなく{水城れな}だ。
私は判断をどこで誤ったか、なんで事情聴取みたいなことをされてるのか
全く理解ができなくなった。
そして私は何も答えられなくなった。
「・・・・・・・。」
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