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「ストーカー行為は数ヶ月続いた。だがそれだけでは済まなかった。何があったと思う?」  突然話を振られ、俺は何と答えたらいいのか分からなかった。ここまでのやり取りでさえ、すでについていけてない。そんな俺に対し、琉賀はさらなる衝撃的な事実を述べた。 「俺がなかなかさせてくれないからと言ってな、何故か神楽坂と結託した挙句、無理やり犯された。あれはトラウマものだ。もはやレイプだ」 「……え!?」 「今でも、天王寺に名前を呼ばれただけでその時のことを思い出してしまう」  信じられない思いで天王寺先輩を見ると、俺の視線を受けて、天王寺先輩は無表情で応える。 「本当だ」  一瞬、世界が終わったのかと思った。突っ込む気力もなくして、俺は笑うしかなかった。 「あは、あははは」  男子校の秘密、いや、闇というのだろうか。それは深すぎて俺にはついていけなかった。日常でそういった行為を目の当たりにすることはあれど、信じていた先輩までやっていたという事実は、衝撃的過ぎて俺はもはや何を信じていいのやら分からない。それも、あの琉賀がやられたというのだから、明日は我が身と思って、常に警戒しておくに越したことはないと強く実感した。
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