第6話 やんごとなき菊池の成績事情

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 この前見たAVのシーンが門脇の頭に浮かぶ。  たまたまだが、平賀朋が押し倒された先にソファの足があった。  ソファの足を挟むように腕を通されて、その手に手錠をかけられた。  四つ這いのような姿勢で身動き取れない平賀朋に、手錠をかけたAV男優が襲い掛かる。  すかさずジーパンと下着を剥ぎ取り、下半身をむき出しにすると覆いかぶさった。 「いやっ……」  腰を振って嫌がるが、男優は 「我慢できないっ……!」  と逃げる腰を容易く捕まえて、荒々しく挿入した。 「やっ! ……っ! はあ、んっ……! 動かないでっ!」  男が腰を動かすと、にちゃにちゃと湿った音が響き出した。  瞬間、門脇の身体は理科準備室のドアへと移動していた。 「先生っ、どうした?! 大丈夫か?!」  門脇はドアを開けようするが、知己が 「ダメ、門脇! 今は来ちゃダメだ! ドアを開けるなー!」  と更に慌てた様子で制した。 (俺に見せられない状況か?!)  門脇の頭に、ますます血が上る。 「ダメ! 絶対!」 「何だよ、それ!? ACか?!」 「門脇、マジで頼む……。今は、来ないでくれ。あっ……クロード、何やって……? も、動いちゃダメだってば……。やばい……。あ、あぁ……っ、そこ……!」     
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