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将之の言葉を聞き流し、知己はベッドルームに宗孝を連れて行ってしまった。
「もう、一体何なんですか?」
急いでベッドルームまで追いかけ、なんとかやめさせようと思ったが、知己は
「しー……静かに」
人差し指を口元に当てて、将之に静かにするようサインを送った。
そっとベッドに宗孝を下ろし、知己も沿うように横たわった。
布団を掛け、優しくぽんぽんと胸の辺りを数回押さえる。
すると、その手の温かさに安心したかのように、宗孝はより深い眠りへと落ちた。
すうすうと、愛らしい寝息が聞こえる。
すっかり寝入った様子に、添い寝していた知己はむくりと起き上がった。
その様子をじっと見ていた将之が
「……僕も、そのプレイをしてみたいです」
ぼそりと呟いた。
「ばか。プレイって何なんだよ? 絶対にしないからな」
呆れる知己に
「さっきから、そのガキと僕に対する態度と全っっっ然違う。僕にも、そんな風に優しくしてくださいよ」
文句を言った。
その言葉に知己は少し躊躇って
「……そんなの、できるか」
顔を背けて言った。
それが、きっかけだった。
「……!」
いよいよ腹を立てた将之が、知己に強引に口付け、そのまま寝ている宗孝の隣に押し倒した。
「ばか! 何を……! 宗孝が起きるだろ?!」
小声で制するが
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