第7話 お兄さんと一緒

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(何だよ、これ……。将之が指を舐めているだけなのに……) 「ん……っん……っ! あ、ん……ぅぁ……っ」  身体が熱くなっているのが分かる。  ちゅ、ちゅと吸われる度に、知己はひくひくと身体を震わせた。 (なんで、こんなので感じてるんだよ、俺……)  次第に霞がかかったような感覚が訪れ、意識が朦朧としてきた。  すべてを舐め終わると、最後の仕上げとでもいうかのごとく、ぺろりと手のひらを舐め上げられ 「ふ、ぁっ……!」  知己が驚いたような声を上げた。  すべての作業を終え、満足げに微笑んで 「どうですか? どの指が一番感じました?」  将之が訊いてきた。 「ぁ……? え……?」  将之の声で現実に引き戻されたかのようだ。  虚ろな視線だった知己が、将之に焦点を合わせる。 (どの指って……?)  途中から、感じ過ぎて何も考えられずに居たのだ。  答えようがない。 「随分と気持ち良さそうにしてましたね。ほら、ここもこんなになって」  上からのし掛かっていた将之が少し身体を浮かせて、その下に隠れていた知己の中心を見せつけた。  リビングの明かりを消していないので、それはそそり立ち、先端から滴る液さえ見て取れた。 「う……」  言葉を失い恥じ入る知己の右手を、将之がそれに宛がう。     
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