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決心つかずに広げた知己の指を、上から包むように折り、握らせる。
「あっ……」
中心に押し付けられたぬるりとした感触に、知己がぴくんと反応した。
「お……おい……」
制止する知己を無視し
「今日は普段見られない先輩を見たいんです」
自分の手の上から握り込んで圧をかける。
「……あ、んん……っ……!」
すっかり敏感になっているそこに、濡れた自分の右手。
更にその上から重ねられた将之の左手で、そのまま、扱き始めたのだからたまらない。
「あ、ダメ……だっ……」
どうしても息を荒げてしまう。
「そんな……に、したら……俺だけ、イ……ってしまう……!」
ぐちゅぐちゅぐちぐちと、自分を昂ぶらせている淫らな音が聞こえる。
確かに、始めは将之の左手に握り込まれて仕方なく扱いていたが、途中からは自分でも動かしてしまっていた。
それほどまでに知己は、中心から押し寄せる快楽に翻弄されていた。
「ぁ……あ……! や……っ……! は、ぁ……っ」
あまりの快感に、掠れたような声が知己の喉奥からせり上がってくる。
「イっていいですよ」
将之が面白そうに、知己を扱く。
「こうすると、もっといいでしょ?」
親指を鈴口の割れ目に沿わせ、扱くと同時に、そこをぬるぬると滑らせた。
「ぁっ……!」
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