第7話 お兄さんと一緒

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 すると、より知己の先端から蜜が零れ、ぐちぐちと右手を濡らしていく。 「あ、あ、あ、……やめっ……」  潤んだそこは、ますます感度を高め 「う、あ……あ、ぁぁっあー……!」  とうとう知己はその行為に屈し、欲望を解き放ってしまった。 「は……、ぁ……! あ……!」  行き過ぎた快楽の為、それは一度では収まらず、びゅくびゅくと三度に分けて吐き出された。 「……ぅ……」  知己は、徒労でソファに身を投げ出していた。  呼吸も、すぐには整わない。  どこもかしこも気だるく重い。  ぐったりと四肢を投げ出して、横たわっていた。 「随分、濃いのが出ましたね。そんなに久しぶりでもない筈だけど、それだけ善かったってことかな?」  将之が、知己の腹部に吐き出した液を掬う。 「ベッドルームにローションはあるのですが、取りに行けないので、今日はこれで代用しますね」  そのまま後ろの窄まりに手を伸ばす。 「う……」  そこを弄られ、知己は意識を取り戻したかのように声を出した。  無言でむくりと起き上がる。 「……」  と同時に、左手で将之の頬めがけて振り下ろされた。 「……危ないな……」  知己の左手は空を切るだけだった。  紙一重で、将之に躱されていた。 「この……バカやろ……」  知己の息が、まだ整っていない。     
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