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ちゅっちゅとお互いの唇を重ねるだけのキスが、だんだんエスカレートしてくる。
門脇が舌を差し込むと、知己はそれに応え、舌を差しだした。
「ん……」
くちゅくちゅとお互いに絡め合う。
(こ、……こんなの、ダメだって……)
霞がかった頭の片隅で、ぼんやりと思うが、体が全く言うことを効かない。
どんどん劣情に流されていく。
やがてカチャカチャとベルトを外す音が聞こえた。
ファスナーを下ろされ、前を寛がされる。
(と、とめなきゃ……!)
と思うものの、未だ門脇とのキスに耽る自分にその力がないことを知る。
そうしている内にも、門脇が手を入れ、直に触れてきた。
(だ、ダメ……!)
腰から回した右手で、知己のすっかり立ち上がったそれをずるりと引き出すと、左手で門脇がそれを緩く握った。
「ん……、ぅぅぅっ……!」
強い刺激に、思わず体を丸め、門脇のキスから逃れることができた。
だが、門脇は構わずに右手で知己の陰茎を掴んで、摘まんだ左手で先端を摘むように数度扱く。
「ん……っ、ぅ……っ!」
先端を弄る度に、知己が切なげな声を上げた。
「こうされるの、好き?」
と聞かれ、無言で頷いてしまった。
「……あ……!」
「心配いらないよ、先生。俺は、先生が体調良くなるための手伝いするだけだ。それに、……俺、誰にも言わないから」
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