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足を掴んだ。
知己はバランスを崩し、そのまま後ろの机に押し倒された。
そこに抵抗の意志は感じられない。
種明かしで驚いているのか、事の詳細を理解して諦めたのか、されるがままの知己に
「んっ……! ふ、ぅっ……」
改めて、吸引し始めた。
「やっ……!」
この期に及んでまだ言うかと、知己に視線を送れば
「や、あぁっ! あぁっ! あぁっ! んっ……!」
僅かに腰を浮かせ、淫らに振って快感を享受している。
どうやら、門脇の口淫を嫌がっているのではなく、理性を手放して本能のままに達しそうになる自分に対しての言葉のようだ。
こうなると、話は早い。
「んんっ……!」
促すように、門脇は根本を握り、ぐいぐい押し上げるように扱いた。
「んっ! あっ! あっ! あ……!」
声のリズムが、だんだんと速くなっていく。
もう、門脇を拒否する言葉も自分に対する否定の言葉も一切出てこない。
やがて
「はっ、あ! あぁ、あぁぁぁぁぁ……っ!」
一際大きく声を上げると、ようやく知己は濃いものを門脇の口の中に解き放った。
「……う、ぅ……、は……っ」
激情解き放った後の、余韻で、知己は苦しげに呻いた。
「どうだ? 治まっただろ?」
机に備え付けの流しに、知己の濃い液を吐き出した門脇は、ぐったりと寝そべる知己に声をかける。
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