第9話 猛暑が人を狂わす夏季補講

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 ふらふらと吸い寄せられるように近付くと、知己は抜き差しする指を一層早め 「ああっ! 早くぅ!」  腰を振って、門脇に見せつけた。 (先生の、ピンクの孔……。きゅっと締まって、指が動く度に、もの欲しそうにひくついて……)  媚薬の効果か。  さっき絶頂に達したのを皮切りに、知己が門脇をしきりに誘う。 「蓮と最後までしないと、薬、抜けきらないみたいだ。早く、お前のを俺の後ろに入れてくれ」  門脇に断る理由も術もない。  ぐちゅぐちゅと掻き回す知己の手を取ると 「もう入れちゃって、いいわけ?」  指を抜かれ、きゅうっと締まる孔から目を離せずに尋ねた。 「いいっ……よ……」  遠慮なく眺める門脇の視線に僅かに羞恥を感じて、頬染めつつ、ふるりと腰を振るわせて答えた。  門脇が知己の腰を掴むと、俯せのままそっと黒机から下半身だけ下ろさせた。  門脇はその真後ろに立つ。 「高さ、ちょうどいいな」  知己と繋がる為の体位の調節だったが 「すっげえ」  思わず門脇が呟く。  上半身だけ机に乗せたまま。  特に意図せず取らせたその姿勢は、まるで門脇に後ろを突きだした格好になっていた。 「えろい、先生……」 「うるさいな……。その……恥ずかしいけど、待っているんだ。早く、シてくれ」     
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