第10話 混戦を招いた運命の体育祭

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(なんだろう。俺、今、プリンセスが見えた)  門脇の目には、シンデレラのようにドレスの裾をつまみ上げて走り去る知己が見えた。 (あ、やべ。鼻血出そう……)  着物になど慣れぬ団員は、衣装にもたもたしているさなか、知己は昔取った杵柄。  勇ましくも応援団の衣装を着けて、軽快に歩く。  そんな知己の活躍(?)があって、二十分も経つ頃には、全員衣装を付けることができるようになっていた。
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