第10話・余談 体育祭plus 1

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「やっ……! まだ、シャワー浴びてないのに……!」  帰ってきて、すぐの行為に知己は焦った。 「ふふ、それってやっぱり期待しているんですね」  嬉しそうに将之が言う。 「終わってから浴びればいいでしょ? 結局、同じ事ですよ」  何が「つい」誘われて下着を下ろしたなどと言えたものか。  知己が洗顔中に、ちゃっかり寝室よりローションを持ってきている。  それを知己の狭間に垂らす。 「う、ぁぁっ……」  ぬるりとした冷たい感触に、知己が呻く。 「ここ、狭いですから暴れないでくださいね」  ぬっくと将之の指が一本、そこに這入り込んだ。 「あ、……あ、ぁぁぁっ!」 「ほら、この姿勢の方が、すぐにあなたのイイ所に触ってあげられるのに」 「っ……ぃあ、んっ! んんっ!」  すかさず二本目を入れる。 「うっあぁぁ……!」  思わず背を反らし、声を上げてしまう。 「っ、変な方向に動かすなぁっ!」  入れた二本の指をバラバラに動かしていたら、知己が悲鳴を上げた。 「先輩の珍しい姿勢に嬉しくって。動かしすぎましたか?」 「もう……、ぁ……っ!」 「それと、いつもより指を入れやすいし、動かしやすいっていうのもあるかな」  執拗にそこを責めれば、知己は歯を食いしばり 「いぃぃ、いや、だっ……!」     
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