第10話・余談 体育祭plus 1

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 呆れたような、それでいて嬉しそうな将之の声。 「いっぱい触れたから、感度も上がっているんですよ」 「……ぅ……うるさ、ぃ……」  ゆっくりと元の位置に体をそうっと戻す。  そうしないと、また強い刺激を生んでしまうのだ。  そんな知己を気遣っている素振りで、そっと将之は後ろから指を引き抜いた。 「……え? もう?」  姿勢を戻したばかりの知己の、双丘を片方ずつ掴む。  咎める知己の言葉を無視すると、指の代わりに自分の猛るものをあてがった。 「大丈夫です。しっかり馴らしましたから」 「でも、いつもより……!」  短いと言おうとした知己の言葉を遮り、 「いつもよりも、先輩のここは蕩けて……準備は十分すぎるほどできたみたいですから」  ぐいと熱い塊を押し込んだ。 「は、ぁ、あぁぁぁっ……!」  姿勢のせいか、スムーズにそれは奥まで到達した。 「ほら、楽に全部入った」  ずちゅ、ずちゅと抽送を繰り返す。 「ね? いいでしょ?」 「ひ、ゃ、あぁっ……ぁぁっ」  快感に張りつめる知己の背に、将之は重なるよう胸を付ける。  そのまま知己の耳たぶを、後ろから柔らかく噛んだ。 「あ、あぁっ、んっ……! ん、んっ……!」  切なそうな声を上げる。  が、決していいとは言わない。  それどころか激しく頭を横に振って、否定している。 「強情ですね」     
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