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モニターの画面では、自分似の女性が淫らな表情を浮かべている。
自分の居ない所で、こんなシーンを将之にも後藤にも見られたのかと思うと、自分ではないのに恥ずかしいような、居たたまれないような気持ちになった。
「折角だから、最初から観ましょう」
「いや、このままでいい」
知己が止めるのも聞かずに、将之が一番最初の画面に戻した。
(え? マジ? 嘘だろ?)
それは初めから凄いシーンだった。
強姦もの……とでもいうのだろうか。
女性が通常では絶対にありえない扇情的な服装で、ソファに寛いでいた所、いきなり男優が襲いかかった。
きわどくも魅惑的な下着を強引にはぎ取ると、すかさず挿入するのだ。
(えええ? もう、入れるのか? うわ。準備なし? これって、めちゃめちゃ痛そう……)
知己は眉を顰める。
案の上、女優は痛がって暴れ、必死に男優を拒むのだが男優はやめる気配はない。
強引に腰を進める。
しばらくすると、次第にそこが馴染んだのだろう。
嫌がっていた筈の女優は、聞くも恥ずかしい声を出し始めた。
「先輩……」
画面を同じように凝視している将之が声をかけてきた。
「何?」
知己は
(うわ、あんな体位でするのか? きつそうだな)
などと思いながら、何故か冷や汗をかきつつ答えると
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