第4話 門脇推しAVにまつわる話・1

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「やめっ……! バカ! だめだっ……!」  知己の抵抗などさして構わずに、将之は双丘を押し広げ、窄まりの位置を確認した。 (あれは女性だからできることなんだぞ。男の俺に、あれは無理だ!)  以前、慣らさぬままに指を入れられたことがあった。  あの時のまるで身体が裂けるかのような感覚が、知己を恐怖に包み込む。  指でさえ、あれほどの痛みがあるのだ。  それなのに (いきなり、AVみたいに受け入れろだ?! 絶対に、無理! 無理!) 「うぁっ!」  窄まりに将之の指が触れる感覚。  僅かな快感と恐怖が、知己の背筋を走る。  思わず 「頼むから、ちゃんと前戯しろーっ!」  知己は叫んだ。
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