第4話 門脇推しAVにまつわる話・1

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「分かってますって」  意外にも冷静な将之の声。 「え?」 (……AV見て、興奮して襲ってきたんじゃないのか?)  知己は拍子抜けして、顔を巡らせて後ろの将之を見た。  知己と目が合い、にやりと将之は笑ってみせた。 (ま、まさか……俺をからかった?) 「それにしても『前戯しろ』だなんて、先輩からのお強請り、嬉しいなぁ」 「う、うるさい!」  痛い所を突かれ、知己は怒鳴るしかできない。 「ちゃんと分かってます。あれは女性だからできるんですよ。男性は濡れませんから、強引に入れたら大変です。先輩のここが裂けちゃいます」 「あっ……!」  するりとそこを撫でられ、知己は小さく声を上げた。  慌てて、口を押さえてる。 「やだな、そんな声を出して。煽っているんですか? 我慢しきれず、挿入したくなったらどうするんですか? そうなったら、先輩、自己責任ですよ」  するすると指でなぞられる度に、ひくひくと知己の身体は動いてしまう。 「ふっ……うぅぅぅ……!」  将之を刺激しないように声を殺すが、撫でられる度につい反応してしまう。 (将之……、わざとやっているな!?)  知己の反応を面白がっているのだろう。  将之が、しつこくそこを撫で回す。     
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