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「ところで、先輩。男性目線で観てたんじゃないんですか?」
将之の意地悪な追求は収まらない。
何度もそこを往復し
「……っ……!」
声が出そうになる知己の反応を楽しみながら。
「大丈夫ですよ。じっくりとご要望の『前戯』して、入れますから」
「……バカやろ」
完全に屈服し、知己は我慢し過ぎて滲んだ涙目で小さく呟いた。
将之は今度はローションを付けて、そこに指を這わせた。
狭間に合わせて、往復するとねちょねちょという粘液特有の音がした。
「ふ……、ぅ……、は……ぁっ……」
そこを触られる恐怖は過ぎ去ったものの、今度は淫猥な感覚に捕らわれる。
(これ、絶対に……家永と遊びに行った俺への仕返しだな……)
屈辱と快楽にさいなまれ、知己はソファに顔を埋めてその感覚に耐えた。
「多分、あの女優だって映像には入ってないけど、その前に支度はしていたと思いますよ」
(そんな情報、どうだっていい……。これ、むしろ煽られているのは俺の方だろ?)
後ろの感覚に焦燥感を覚えつつ考えていた。
そんな知己の後ろに、
「ひぁ……っ……!」
おもむろに将之は指を突き立てた。
「あっ……は……、ん……っ」
今度はローションを内側に塗り込むかのように、浅く出し入れする。
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